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バーゼルリポート2004

時計好きのメッカ スイス バーゼル、 この地では一年に一回、時計王国スイスの威信をかけた"時計の見本市"が
開催される。BASEL SHOW・バーゼルショー 正式名称 "World Watch and Jewellery Show"  世界中から
王国スイスを目指し業界人が参集する、世界で最も歴史ある時計の見本市が2004年も4月15日~22日までの
8日間開催され、c-watch companyもweb 店長がバイヤーとして買い付けに参加しました。

ヨーロッパは春真っ盛り、この時期花の季節にはスイスの町にはいたるところの花が咲き乱れて入る光景が見られます。
自然の多いスイスではこの時期、咲き誇る花と夜明けの小鳥たちのさえずりが強く観光客の心を打ちます。

バーゼル買い付けレポート 2004

     
Zurich ズーリック 国際空港

1年ぶりのチューリッヒは大きく様変わり、左の写真に見える建物が旧ターミナル、いつの間にやら新ターミナルが建てられました。移動は地下鉄で、初めての経験、始めからちょっと様子が違います。到着は夕方で、雨模様、一人旅では"辛い"状況です。

今年もHOTEL DuParc に宿を

チューリッヒからバーゼルまでは鉄道で約60分、店長はその中間ポイントBADEN に宿を確保、これで4年連続の宿泊となります。ホテルと言っても4階建てのこじんまりした地元ホテル、みどりと花に囲まれ、でも近代的なホテルです。
時間の余裕が在れば、温泉に行けるのですが・・・
スイスではBADENの温泉は有名です、2年前には行って見ましたが今回は残念ながら時間の関係で温泉なし!

 BASEL会場には鉄道で

いよいよバーゼルショーへ出発です、通勤?は鉄道で。所要時間は約50分、TV番組で『世界の車窓から』 の気分で窓の外の風景を楽しみます。4年間気づかなかったアルプスの山並みが遠くに見えたときには、ちょっと感動でした。<写真はうまく取れませんでした>

素敵な出会い!  => 全く在りません


       
 BASEL駅 まで見違えるように改修されて

BASELに到着してまたまたビックリ、駅まで改修されて近代的になってました。昨年までとは大きく違って駅も前面改修済み、こんなプラットフォーム&エスカレーターはありませんでした。会場に向かう駅出口はWATCHビジネスマンで込み合ってきます。

それにしても、一年でココまで変わるかSWISS ! ビックリ仰天
 BASEL駅 外装はシックで古風な駅

BASELの駅は昨年同様シックで格調高い駅です。
駅構内にCafe、スーパー銀行と生活機能を備え、工事中では在りましたがさすがにスイス第2位の地方都市の表玄関、風情を誇ります。駅を一歩出ればまさにヨーロッパ、トラム(市電)が町の足となっています。

それにしても、一年でココまで変わるかBASEL駅! 驚いた!
 トラム(市電)で見本市会場に向かいます!

見本市会場に向かうのはトラム路線番号1又は7、駅前で大きな声で”メッセ、メッセ”と叫べば指で乗る路線を教えてくれますが、店長は慣れてますから、聞かずに大丈夫。すっとやって来たトラムに駆け乗ります。会場までは5.6Sfr、自動販売機での買い方が解らないので、車掌さんからのチケット購入です。

車掌さん???

車掌さん、ひょっとして車掌なる言葉は理解できないかもしれませんが、 帽子をかぶった彼が切符販売担当。駅から溢れ出てくる見本市会場への乗降客に手際よく切符を販売します。

チョットかっこ良いですよね! この格好。。。

     

見本市会場 正面

市電で約5~6分で見本市会場正面に到着。トラムの乗客ほぼ全員が市電から降りて会場入り口に向かいます。写真はまだ午前9時前ですからさほど混雑しておりませんが、11時を過ぎると正面入り口付近は大変な人だかりとなります。

会場内は写真撮影禁止=>原則

チケットを購入しレーザーチェックを受け会場内へ。
メインストリートに足を踏み込むと緊張感が高まって来ました。
会場は時計見本市だけの為、年間を通して開催期間中だけ公開されます。各社のブース(パビリオン)は造り付け、基本的には住宅展示場のように会場内に自社で建物を建てている形になります。ジュネーブショートの絡みで昨年出展メーカーの整列かなされROLEXは従来の2倍の広さのスペースを使用するようになりました。

 勢いがますます出てきたTISSOT

TISSOTはSWATCHグループの一員、その先見性技術力には目を見張るものがあります。そのTISSOTの今年の注目モデルはT-RACEアテネオリンピック記念モデル&自社イメージキャラクターマイケルオーエン限定モデルPRS200クロノダイバー。至る所に両モデルが陳列され今年の顔として紹介されておりました。

会場内を商談のため一人で歩き回るので、画像に神経が回りませんピンボケ画像のアップお許し下さいね!




     
WENGERのブースはシックです!

メーカーブースの立地は完全に売り上げ、スイス国内のランク付けによって決定されます。まだ時計メーカーとしては歴史の浅いWENGER社は事実上の2階(ヨーロッパ表示の一階)でブースを展開。今年は一気にモデルチェンジを行い全製品をクォーツに統一、製品コンセプトを拠り明確にする戦術にでました。
アカデミー周辺は人人人

世界的な注目を集めるAHCI、アカデミーのブース周辺はマスメディアを始め何時行っても人人人・・・
年々注目度が上がって、諸外国のマスメディアも動き回っています。

c-watch companyは関係を深めたアカデミーメンバーライナーニーナバー氏を尋ね、新製品レトロレーター&24H、それから今年の日本でのKING SIZE WATCHのセールスプロモーションに付いて打ち合わせをしました。
秘密=AHCIのブースには2箇所狭いながらも商談スペースがあります、店長ミスターニーナバーにCoffeeをご馳走になりながらお話をしました。今年も有名なキュータイユウ氏が何故か覗きました。。。
ARISTO社 ブースはいかにもドイツ的

メーカーブースと言っても、大メーカーの注文住宅のような造りこみをされた物から、こざっぱりした物まで、メーカー各社の事情でそれぞれ、ARISTOは今年もブースにお金をかけません。
その辺はいかにもドイツ的、機能的に効率よく商談を重ねます。今年はARISTOにある特別な製品の製作を依頼して参りました、詳細は製品が出来上がってきたらじっくりご紹介致します。


     
Zeppelin クォーツクロノ 新製品

c-watch companyでブレーク中のクォーツクロノグラフ、ドイツ製Zeppelin、新製品が発表されました。”レトロ”と名前が付けられた新モデルのデリバリーは夏ごろの予定です。やはりZeppelinはストラップが良く似合う・・・店長の感想です。
LIMES社長 イックラー氏とライナーニーナバー氏

Limesの社長イックラー氏に挨拶に行ったら、偶然にもライナー氏と巨頭会談中!写真を取って良いかと尋ねたら、c-watch companyの話をしていたから入って来いと輪に加わりました。そこでの会議の内容は・・・ 残念ながら秘密。但し、c-watch company にご注目下さい。アカデミー時計師&ケース造りのエキスパートのコラボレートの予感!新しい感覚の”時計で遊ぼう”的ドイツウォッチへの期待が深まります。。。
ライナーニーナバーの新製品はこれ!

レトログラードとジャンピングアワーを足した機能を発揮する新モデルRETROLATOR・レトロレーター。6時側に作られたアワー表示は1時間毎にジャンピングバック、12時側の時間表示は一時間毎にジャンピング、丁寧に仕上げられた手作り感溢れるダイヤルがかもし出す高級感に負けないメカニズムの躍動感を一時間に一回楽しめる素晴らしい機能を搭載、デリバリーは6月から、c-watch companyではドイツへの注文生産を採用し、ライナーが決めた国際価格での受注にこだわります。ドイツにレトロレーターを注文しませんか?待つのも楽しい時間です。

     
Zeppelin レディースクロノ

残念ながら日本での取り扱いは見送りました。レディースクロノグラフに流行のエイの皮のSTLを装着したノスタルジックライン。ストラップの選択一つで時計の表情は違った物になってゆきます!
TISSOT新モデル T-lordマチック

2003年のヒット製品T-Lordはオーセンティックな大人の雰囲気を大切にしたモデルでした。今年のT-Lordマチックはスポーティーなルックス&デザインコンセプトで造り上げられてます。往年の名デザインの中に現代風な技術を織り込んだTISSOT特有の製品テイスト、スケルトンバックで機械フェチの心を捉え、ディテールでスポーツマインドを満足させます。1960年代の名機を復刻させた更なるハイコストパフォーマンスを目指します。
TISSOTブース内にて=>製品名不明

これはかなり個性的なデザインだから、日本への入荷は難しいでしょうね。但し、ストラップの処理を始めデザイン的にはスポーティーラインのコンセプトが良く出ており、TISSOTはこのレンジを製品ラインナップとして強化してくる予感があります。

     THE END
WENGER NewModel Ref70827

伝統のWENGER 社赤いLogoを製品全体の雰囲気に合わせシルバーにしたモデルが登場しました。いよいよWENGERもスーツでの使用を想定しセミフォーマルマーケットに進出する決意です。新製品の中で”コマンドBigクラウン”シリーズはダイヤルデザインを一新した新しい顔としてWENGERのカタログ表紙を飾ります。=>6月頃入荷予定!
BASEL会場をあとにして

Baselの醍醐味は直接メーカー担当者と話せること。しかしバイヤーとして真剣な商談をするにはかなりのエネルギーを必要とします。今年も多くの人と出会い、話を進めてきましたが、今年のBASELの印象は多くのマスコミを始め業界人たちの注目がスーパーブランドに向ききっていると感じました。その原因として、小さくとも面白い独創的なメーカーの出展が減り出展数も減ってきている経済的な原因の影響が感じられます。独創的でなくともユニークな作り手の自身溢れる製品に出会いたいと強く感じた2004年でした
 ご購読有り難うございました



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